2021年09月03日
三菱ケミカルHD「植物肉スタートアップ」に出資
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス

 三菱ケミカルホールディングス( MCHC)は3日、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップの DAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、井出 剛社長)の取り組みに賛同し、同社に出資を行ったと発表した。国内スタートアップへの出資第一号となる。

 DAIZ社 は、 丸大豆を主原料として肉に近い味と食感を持ち、大豆特有の異風味の低減を実現した 「ミラクルミート」を開発し、国内を中心に食品メーカーや外食チェーン向けに展開してきた。
 
 牛などの畜産動物が排出する二酸化炭素や腸内ガス(メタン) は、温室効果ガス GHG 排出量に一定の割合を占めるが。植物由来製品の場合は環境負荷が少ない。 世界人口の増加に伴い食料問題に関心が高い中、植物由来タンパク質は今後大きな注目を集めそうだ。
 
 MCHCにとっても、持続可能なフードシステムの実現や GHG 削減などの社会課題の解決に取り組む上で一つの事業機会になるとしている。 DAIZ 社との連携により、MCHCグループの食品関連の技術力をさらに強化していく方針だ。 同社はこれまで複数のグローバル投資を行ってきたが、今回のDAIZ社への出資は、国内のスタートアップ への出資として第一号案件となる。

■井出剛・DAIZ社長のコメント
 「三菱ケミカルホールディングスに国内スタートアップ出資の第一号案件としてパートナーに選んでいただき、嬉しく思う。当社の植物肉「ミラクルミート」は、従来の植物肉のように大豆搾油後の残渣物を使うのではなく、「落合式ハイプレッシャー法」 と いう独自の技術によって「大豆を丸ごと使用して、旨味や栄養価や消化吸収性を著しく高めている」点が特徴がある。世界的な食料問題やカーボンニュートラル実現にも貢献できると自負している」。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1630640916.pdf