2021年09月13日 |
東北大、ミジンコの「死んだだふり」天敵に有効 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
ミジンコの擬死行動、いわゆる「死んだふり」は、天敵に襲われたとき、意外に有効であることが分かったと、東北大学の研究チームが発表した。 擬死行動、いわゆる「死んだふり」は、多くの動物で観察され天敵から身を守る行動の一つと考えられている。水中に生活する微小な動物プランクトンのマルミジンコ類も天敵に襲われると、動きを止める擬死行動を示すことは知られていた。しかし、擬死行動が、身を守るうえでどれほど有効かは不明だった。 東北大学 大学院生命科学研究科の占部城太郎教授らは、国内のどこの水辺にでもいるマルミジンコが、天敵であるアキアカネのヤゴに襲われた際の行動を観察した。その結果、ヤゴはマルミジンコが遊泳する際に発する流れを利用して餌として察知すること、またマルミジンコ類は天敵のヤゴに襲われるとしばしば擬死行動をし、遊泳逃避にくらべて生存率が5倍も高くなることが明らかとなった。 同研究から、天敵から身を守る「死んだふり」は小さな水生動物にとっても天敵から身を守るうえで有効であることがわかった。 同研究成果は9月3日に淡水生物学の国際誌「Freshwater Biology」オンライン版に公開された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20210910_03web_survival.pdf |