2021年09月14日 |
東北大、冠攣縮に世界初超音波治療 効果 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症は、繰り返す胸痛発作や突然死の原因となることで知られているが、東北大学大学院 医学系研究科の下川宏明客員教授(循環器内科)らの研究グループは14日、冠攣縮のブタモデルを用いて、低出力パルス波超音波(LIPUS)が、冠動脈外膜のリンパ管新生を促進し、抗炎症効果を発揮することで治療効果をもたらすことを初めて明らかにしたと発表した。 冠攣縮性狭心症における冠動脈外膜の炎症に対する治療法はこれまで開発されていなかった。 冠攣縮の動物(ブタ)モデルを用いて、低出力パルス波超音波(LIPUS)治療の効果や作用機序を検討したところ、LIPUS治療がリンパ管新生を介した抗炎症効果をもたらし、冠攣縮反応を抑制することが明らかになった。 本研究によりLIPUS治療のさらなる臨床応用が期待される。 本研究成果は、9月13日(日本時間9月14日)に「PLOS ONE」誌(電子版)にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20210914_03web_lipus.pdf |