2021年09月30日 |
大阪大学、miRNAで2種類の化学修飾を同時検出 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:大阪大学 |
大阪大学 産業科学研究所の谷口 正輝 教授らの研究グループは29日、1分子量子シークエンサーを用いて、転移性大腸がんなどの難治性消化器がんのマーカーであるマイクロRNAで2種類の化学修飾を直接同時検出することに成功したと発表した。 マイクロRNAの化学修飾は、がんのマーカーになるが、これまではマイクロRNAの塩基配列と化学修飾を同時に調べる方法がなく、マイクロRNAを用いたがん早期診断法開発上大きなハードルとなっていた。 今回、研究グループは、トンネル電流で1分子を識別する1分子量子シークエンサーを用いて、難治性消化器がんの細胞から採取したマイクロRNAの塩基配列と化学修飾を調べた結果、マイクロRNAに化学修飾されたアデニンと、シトシンの2種類の直接同時検出に世界で初めて成功した。これにより、化学修飾されたマイクロRNAの機能解明と難治性消化器がんの早期診断法の開発が期待できる。 本研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」に、9月29日に公開された。 ニュースリリース参照 https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210929-2/pdf/20210929-2.pdf |