2021年09月30日

三井化学、韓国SKCとのポリウレタン合弁事業解消

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学は30日、韓国・SKC社（本社：韓国ソウル、李完在社長）と合弁のポリウレタン原料事業会社について、合弁契約を解消することで一致したと発表した。 　SKCとは2015年7月に「Mitsui Chemicals & SKC Polyurethanes Inc.」（MCNS、資本金180億円、50：50）を設立し、ポリウレタン原料のTDI、MDI、PPGなどを手広く展開してきたが、これらの事業を今後さらに発展させていくためには、それぞれの戦略に基づいた展開を進めていくほうが得策と判断した。 ＜合弁解消のスケジュール＞ ▽9月末　： 合弁解消に関する契約書締結 ▽12月末 ： 日本法人であるMCNS-J の解散 ▽1月1日 ： 三井化学(株)基盤素材事業本部ポリウレタン事業部として営業開始 ▽同3月中： 韓国法人であるMCNS の三井化学保有株式を有償減資MCNS-Jの清算完了 　 　三井化学は今後、VISION2030 に基づく同社の基盤素材事業の構造改革方針に従い、ポリウレタン原料事業の構造改革を加速し、さらなる企業価値向上を図る。 ◆両社の戦略に食い違い 　三井化学とSKC は、ポリウレタン原料事業で、2015年7月に合弁会社MCNSを設立し、成長市場の需要獲得、新規事業のグローバルな展開、収益性の向上を目指して、シナジーの最大化を図りながら共同運営してきた。 　だが、この間、三井化学の高機能品・バイオ製品等により着実に収益を向上させていく方針と、SKCのグローバル進出などの成長を重視する方針との間で徐々に食い違いが生じるようになった。 　両社で熟慮した結果、MCNS事業をさらに発展・成長させるためには、それぞれの戦略に従い事業を進めていくことが最善であると判断し、同事業の提携解消に踏み切った。三井化学本体の連結業績に与える影響は軽微。 ニュースリリース参照　 　https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1632969537.pdf Mitsui Chemicals to Dissolve Polyurethane Raw Materials JV With SKC https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1632969537.pdf