2021年10月04日
早大など、観測史上最古の「隠れ銀河」発見
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:早稲田大学

 国立天文台の特任研究員で早稲田大学(理工学部)の札本佳伸教授、広島大学宇宙科学センターの稲見華恵助教らの国際研究チームはこのほど、アルマ望遠鏡の大規模探査による観測データの中から、約130億年前の宇宙の塵に深く埋もれた銀河を複数発見したと発表した。
 
 そのうちの一つは、塵に埋もれた銀河として見つかった中で最古の銀河となる。今回発見されたような銀河は、すばる望遠鏡などによる観測で発見することは難しく、初期の宇宙にどれほど存在するのかこれまで全くわかっていなかった。
 
 今回の発見は、宇宙の歴史の初期においても数多くの銀河が塵に深く隠され、いまだに発見されないままになっていることを示す。同時にこのような銀河は、宇宙の初期における銀河の形成と進化をより統一的に理解する上で重要な発見となった。

この観測成果は“Normal, Dust-Obscured Galaxies in the Epoch of Reionization”として、英国の科学誌「ネイチャー」に9月23日に掲載された。