2021年10月05日 |
アグリビジネス 新技術説明会 10/19 オンライン |
【カテゴリー】:案内 【関連企業・団体】:科学技術振興機構 |
科学技術振興機構(JST)は明治大学、東海大学、東京農業大学と共同で10月19日13:25~15:55分、「アグリビジネス 新技術説明会」をオンライン開催する。アグリ・バイオ、環境分野の第一線研究者が実用化、ライセンス、共同研究可能な最新の研究成果を自ら発表する。無料。要登録。 <プログラム> 【1】「ラン藻による脱化石燃料技術開発」 明治大学 農学部 農芸化学科 専任准教授 小山内 崇 ▽我々は、光合成微生物であるラン藻を用いてコハク酸の生産を目指している。コハク酸は、現在石油から作られており、食品原料やバイオプラ原料として使われている。ラン藻を用いることで化石燃料に頼らないコハク酸の生産系を確立し、また、様々な高付加価値物質の生産を行い、資源問題の解決を目指す。 【2】「活性酸素による滅菌・殺菌システムの農業分野への応用」 東海大学 工学部 機械工学科 教授 岩森 暁 ▽紫外線励起活性酸素を用いることで、非常に簡便に、ポリスチレン製の細胞培養基材の細胞接着面に適度な粗さと親水性を付与し、同時に、細胞の接着面を滅菌することが可能な細胞培養基材の製造技術である。また、活性酸素種の表面作用量を測定する技術や、特定の活性酸素種にのみに反応する色素インジケータを紹介する。 【3】「有機物の嫌気発酵残さ液で植物の病気抑制」 東京農業大学 国際食料情報学部 国際農業開発学科 准教授 入江 満美 ▽農業残さや食品廃棄物の嫌気発酵処理で排出されるメタン発酵残さ液を液体のまま、あるいは固体に保持させ、土壌に施用し、植物病原菌を抑制する。 【4】「アフリカの農業を救う!:藍藻を用いたストリゴラクトン化合物生産」 東京農業大学 生命科学部 バイオサイエンス学科 准教授 渡辺 智 ▽ストリゴラクトンはアフリカの農業を脅かす根寄生植物の駆除に有用な植物ホルモン。しかし、植物体から得られる天然ストリゴラクトン量は極めて限られている。本技術は、光合成微生物であり葉緑体の祖先生物である藍藻を利用してCO2からストリゴラクトン化合物を大量に生産することができる。 【5】「健全なイネ苗の育成に有用な細菌のバイオスティミュラントとしての可能性」 東京農業大学 農学部 農学科 教授 篠原 弘亮 ▽微生物農薬など、作物生産に有用な微生物の活用は一般的となっている。将来の作物生産には「みどりの食料システム戦略」にも示されているバイオスティミラントが重要な役割を担う。そこで、植物病害の発病を抑制するなど有用性が見出された微生物をバイオスティミラントとして活用して、健全な作物を栽培することで持続可能な農業に貢献する。 問い合わせ先は 学技術振興機構 産学連携展開部産学連携プロモーショングループ scett@jst.go.jp |