2021年10月07日
富士フ、AI技術で「肋骨骨折検出プログラム」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フィルムは7日、 AI 技術を活用して胸部 CT 画像から肋骨骨折を検出するソフトウェア 「肋骨骨折検出 プログラム」を開発、同日から販売開始したと発売した。薬機法による医療機器の承認を得た。
 
 肋骨骨折の原因は、交通事故や転落、打撲などによるものが多いが、気胸、血胸、肺挫傷などの合併症を引き起こしやすく、精確な診断が重要になる。

 肋骨の診断には、胸部単純 X 線検査に加えて CT 検査が行われるが、湾曲した肋骨にある骨折所見を見落としなく診断することは、医師にも大きな負担となる。
 
 今回発売する「肋骨骨折検出プログラム 」は、 肋骨全体が含まれる 胸部 CT 画像を自動解析し、肋骨骨折が疑われる箇所を検出してマーキングするソフトウェアで、医師の見落し防止を支援できる。
 
 また、医師が骨折場所などを示す際に引用する「骨番号」を自動付与する「 ラベリング機能 」を併用 でき 、所見文を作成する際の負荷軽減につながる。どの方向から外傷を受けたかなど、骨折の原因分析に活用できる三次元的な情報も確認できる。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1633573294.pdf