2021年10月08日 |
デンカ、生物系活性化肥料「レコルト」展開へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは8日、バイオスティミュラントの新製品を開発したため、商品名「レコルト」として JA全農グループを通じ全国展開すると発表した。腐植酸液状複合肥料として、独自製法の活性フルボ酸によって作物の活性化効果を付与し、収量増に貢献する。 フルボ酸はすべての pH 条件下で水に溶ける腐植酸物質。一般的に植物への活性が高いとされている。 また、バイオスティミュラントは、「植物やその周辺環境が本来持つ自然な力を活用することにより、植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質などに良好な影響を与える様々な物質や微生物」と定義されている。 同社は 50年以上前からバイオスティミュラントの1つである腐植酸を使用した肥料「アヅミン」を販売してきた実績を有しており、これらの知見や技術を今回のバイオスティミュラント市場への参入に生かす。 新たに上市する 「レコルト」は、独自の製造プロセスを用いて開発したユニークな製品で、品質や効果についてはすでに社内外での多くの実証実験によって確認済み。 世界のバイオスティミュラントの市場規模は、2022年に約33億米ドルと推定され、成長率も年10.4%と予測されるなど高い。人口増による農産物需給のひっ迫や地球温暖化、気候変動の影響による農産物被害の深刻化などが懸念される中、これらの問題への新たな解決手段の一つとして期待される。欧州では普及に向けた標準化、規格化等の法整備も進められている。 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1633659060.pdf (参考) ◆関連ファイル(2019年2月22日):バイオスティミュラント市場への本格参入を決定 https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/598/20190222_biostimulant.pdf |