2021年10月13日
デンカ、大牟田に次世代高機能球状フィラー増強
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:デンカ

 デンカは13日、スペシャリティー事業強化策の一環として、大牟田工場(福岡県)に50億円をかけ、次世代高機能球状フィラー製造設備を増強すると発表した。24年度中の完工をめざす。
 
 半導体を含む高速・大容量データ通信(5G)・自動車の電動化(xEV)における高信頼製品の需要増に対応するため、球状シリカや球状アルミナ、球状マグネシアの高機能グレードの生産能力を増強することにした。

 同社は 1915 年の創業以来、無機材料の高温焼成・窒化反応・粒径制御等の基盤技術をもとに、球状シリカ、窒化ホウ素、窒化ケイ素、球状アルミナ、蛍光体など様々な機能性セラミックスを製造し事業展開してきた。
 
 球状シリカは低熱膨張性を活かし半導体封止材料や半導体パッケージ基板などに、球状アルミナは高熱伝導性を活かし、車載、通信など多岐に渡る放熱材料として広く使用され、市場評価を得てきた。

 今回の戦略投資により、これら基盤技術の高機能化を推進し、5G の伝送損失低減に対応する低誘電正接シリカ、微細化する先端半導体に適応した球状シリカの供給能力増強を図る。さらに深刻化する電子機器の熱対策を球状アルミナとともに強力にサポートする球状マグネシアなど、中長期的な高機能フィラーの需要に対応するため、高度なフィラー制御技術を集約し、設備を増強することで、当該高機能分野でのデファクトスタンダード化を進めて行く方針だ。

 
【関連ファイル】
◆2021年6月17日 デンカ球状マグネシアが「半導体・オブ・ザ・イヤー2021」優秀賞を受賞」
 https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/881/20210617_denka_kilyujio_magunesia_.pdf

◆202011月 5日  「窒化珪素の生産能力を大幅増強し機能性セラミックス材料事業を強化」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/779/20201105_denka_5g_xev.pdf

◆2020年 10月 9日 5G・ xEV 向けに最先端機能性セラミックスを市場投入」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/773/20201009_denka_5g_xev.pdf


ニュースリリース参照
 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1634098705.pdf