2021年10月18日 |
NEDO・公募「CO2原料プラスチック開発技術」 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は15日から「CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」実施者の公募を開始した。 詳しい公募説明会を10月26日13時30分~15時、オンラインで開催。説明会参加希望者は10月22日までに登録フォーム。 【 事業内容 】 ◇研究開発項目(1) :ナフサ分解炉の高度化技術の開発 2030年までにアンモニア(水素)等 CO2 フリー熱源でナフサを熱分解するバーナー及び炉を開発し、エチレン、プロピレン等基礎化学品の収率や製造時の消費エネルギーを現行のナフサ分解炉と同程度にする技術を実現。数万トン/年スケール試験炉で現行と同程度の製造コストの実現を見通す(事業期間:2021年度から最大10年間) ◇研究開発項目(2):廃プラ・廃ゴムからの化学品製造技術の開発 2030年までに廃プラスチックや廃ゴム等からエチレンやプロピレン、ブタジエン等の基礎化学品を収率60~80%で製造し、製造時に排出されるCO2をそれぞれ0.8、1.2kg-CO2/kg-オレフィン以下にする技術を確立。数千~数万トン/年スケールの実証で、現行ケミカルリサイクルプラスチックと比べて製造コスト2割減めざす(同:最大10年間) ◇研究開発項目(3) :CO2からの機能性化学品製造技術の開発(同:最大10年間) 2030年までにポリカーボネートやポリウレタン等の機能性を向上させ、ホスゲン等の有毒原料を不要とすることで有毒原料製造時のCO2排出量を削減し、さらに0.3kg-CO2/kg以上のCO2を原料化できる技術を実現。数百~数千トン/年スケールの実証で、既製品と同価格をめざす(同:最大8年間) ◇研究開発項目(4):アルコール類からの化学品製造技術の開発 ・2030年までに、変換効率10%以上の光触媒を開発し、人工光合成の数ヘクタール規模実証によって水素製造コスト 30 円/Nm3以下の見通しを得る(同:最大8年間) ・メタノール、エタノール等からの基礎化学品製造技術の開発・実証 : 水素と CO2 からアルコール類等を経由してエチレン、プロピレン等の基礎化学品を収率80~90%で製造し、製造時に排出する CO2 をゼロにする技術を確立した上で、数千~数万トン/年スケールの実証により、耐久性1万時間以上、現行 MTO 等と比べて製造コスト2割減をめざす(同:不定) 問い合わせ先は、NEDOナノテクノロジー部 ( E-MAIL:gi_cr_plastic@nedo.go.jp ) |