2021年10月25日
三菱ケミカルの生分解樹脂に「プラチナ大賞」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

 三菱ケミカルは25日、同社の「生分解性樹脂 BioPBSと地域資源を用いた循環型社会の構築」への取り組みが評価され、プラチナ構想ネットワークが主催する第9回プラチナ大賞 優秀賞(グリーン技術革新賞)を受賞したと発表した。

 三菱ケミカルでは、プラスチック廃棄物や海洋プラスチックごみ問題の解決が世界的な環境問題の解決につながるとして、生分解性樹脂 BioPBSの開発を進めてきた。BioPBSは、土壌中の微生物によって、水と二酸化炭素に完全に分解することが可能なことからプラスチック廃棄物削減に貢献できる。また植物由来の原料を使用しているため、二酸化炭素の排出量削減にも寄与する。

 三菱ケミカルは、2020 年から八ヶ岳エリアで BioPBSを起点とする循環型社会形成のプロジェクトを実施している。具体的には、BioPBSを使用した紙コップ、ストロー、カトラリー等について、使用後の製品を八ヶ岳中央農業実践大学校でコンポスト処理(堆肥化)し、できた堆肥を協力農家での野菜栽培に使用するという資源循環の実証事業を推進している
 
 さらに、この循環システムによって得られた野菜類を「サステイナブル野菜」とブランド化し、関係会社のカフェで提供するメニューに使用する。消費者が良質で美味しい八ヶ岳産の野菜を食べることで、八ヶ岳野菜の価値向上と地域活性にうながることが期待されている。
 
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1635137415.pdf