2021年10月27日 |
東ソー、米バイオサイエンス企業を完全子会社化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは27日、バイオサイエンス事業強化のため、米国 Semba Biosciences,Inc.( Semba社 )の株式を追加取得し、完全子会社化したと発表した。社名もTosoh Bioscience Wisconsin,Inc.と変更した。完全子会社化は東ソー100%の米国法人Tosoh Bioscnce LLC社(米国ペンシルベニア州)を通じて行った。 バイオ医薬品の市場は、抗体医薬品、遺伝子治療薬、新型コロナワクチン等の需要増大を背景に、今後も高い成長が見込まれる。バイオ医薬品の製造では液体クロマトグラフィー技術が多く利用されているが、近年では医薬品製造コストの低減につながる新手法として連続クロマトグラフィー方式が注目されている。 Semba社は、2009年に世界初の卓上タイプの連続クロマトグラフィー装置を上市したことで知られる。東ソーは2018年に同社へ出資し、ラインアップの拡充を協同で進めてきた。 東ソーは、今回の完全子会社化によりSemba社と一層緊密な一体運営を行い、連続クロマトグラフィー事業の更なる拡大を図る。また高速液体クロマトグラフィー充填剤、充填カラム、工業用同充填剤事業とのシナジー創出を推進する。引き続き既存事業の強化や周辺・新規領域への展開を通して、バイオ医薬品精製のトータル・ソリューション・プロバイダーを目指す。 ◆Tosoh Bioscience Wisconsin,Inc.社(旧Semba社)の概要 ・設立 :2005年5月 ・出資比率:東ソーグループ100% ・所在地 :米国ウィスコンシン州マディソン ・事業内容:クロマトグラフィー装置およびバイオ関連試薬の製造・販売 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1635297416.pdf |