2021年10月28日

ゼオン、世界最大幅の大型TV用光学フィルム増設

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：日本ゼオン

日本ゼオンは28日、福井県敦賀市の光学フィルム工場に、大型TV向け位相差フィルムの製造ライン2系列目の増設を決めたと発表した。2023年10月に量産開始の予定。 　同社は、光学フィルム（製品名：Zeonor Film ＝ゼオノアフィルム）を、製造子会社のオプテス 北陸工場の高岡、氷見、敦賀の3拠点で製造している。 　「ゼオノアフィルム」は、独自開発した熱可塑性プラスチック（シクロオレフィンポリマー）を原料にした、世界初製法による光学フィルム。高い光学特性と優れた寸法安定性を有し、大型TVやモバイル機器のディスプレイに視野角補償や反射防止等の機能を持たせる、位相差フィルム用途を中心に需要が拡大している。 　今回の投資は、パネルの大型化に対応して20年4月に稼働した世界最大幅（2,500ｍｍ幅クラス）の位相差フィルム製造ラインの2系列目となる。新ラインの生産能力は、1系列目と同じ5,000万m2/年、2系列合計で10,000万m2、既存設備と併せてTV向け位相差フィルムの21,900万m2となる。