2021年11月01日 |
デンカ、がんウイルス剤新発売 東大と共同開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは1日、東京大学の藤堂具紀教授(医科学研究所)らと共同で開発した、がん治療用ウイルスG47Δ製剤「デリタクト」(一般名:テセルパツレブ)が、同日から第一三共で国内販売されたと発表した。デンカは、第一三共から委託を受けて同製品を製造し、このほど出荷を開始した。今期連結業績への影響は精査中。 同製品は、がん治療用ウイルスG47Δ製剤であり、悪性神経膠腫を対象として世界で初めて承認されたがん治療用ウイルス製剤。生きたウイルスそのものを製剤化したため、その製造には、大規模なウイルス培養技術や特殊な試験技術の確立が必要となるが、今回は、長年にわたりウイルス感染症ワクチンとウイルス検査試薬の開発・製造を行ってきた同社の技術やノウハウが活かされた。 同社は、本品の商用製剤供給を通じて、アンメット・メディカル・ニーズ(未だに有効な治療法がない医療ニーズ)が高い悪性神経膠腫における新たな治療の選択肢を提供することで、医療の発展に貢献していく方針だ。 がん治療用ウイルスG47Δ製剤「デリタクト(r)」新発売のお知らせ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1635747703.pdf |