2021年11月10日 |
名大など、27種類の悪性腫瘍を同時に診断 成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:名古屋大学 |
名古屋大学大学院 医学系研究科の小寺泰弘教授(消化器外科)をはじめとする東京大学、九州大学などの研究グループは8日、DNA上のシトシンのうちの約450,000カ所のメチル化状態を網羅的に解析することにより、27種類の悪性腫瘍を同時に診断・鑑別可能なメチル化パネルの作成に成功したと発表した。 作成したメチル化パネルは、人種・組織検体の保存法・DNAメチル化の検出手法によらず適応できる。また、転移巣を用いた解析からも原発臓器が診断可能で、腫瘍内不均一性の影響も受けにくいことが示された。 採血によって得ることができる、circulating tumor DNA(ctDNA)のメチル化情報からも腫瘍の存在する臓器の診断ができる可能性が示された。原発不明癌の組織を検査することで、原発不明癌の原発臓器を客観的データから正確に推定できる可能性も示された。 同研究成果は、国際科学誌「Cancer Gene Therapy」(11月8日付)の電子版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/f/45871/21_11_08_02.pdf |