2021年11月12日 |
東北大、リチウムイオン電池の3Dプリント技術開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
リチウムイオン電池などの蓄電デバイスの普及に伴い、蓄電デバイスのニーズに対応したオンデマンド製造技術が求められているが、東北大学 多元物質科学研究所の本間格教授らは11日、疑似固体リチウムイオン電池の3Dプリント製造技術を開発したと発表した。 開発した電解質インク材料は、リチウムイオン伝導性イオン液体、シリカナノ粒子からなる疑似固体電解質材料に紫外線硬化樹脂を混ぜて、光造形方式による3Dプリントを可能にした。3Dプリントされた電解質膜は十分な構造維持性を有し、燃えにくい性質を示す。 この電解質インク材料と正極・負極インク材料を3Dプリントすることで、固体リチウムイオン電池を作製し、動作実証に成功した。電池は室温で製造できるため、ポリマーなどの熱に弱い基盤上でもリチウムイオン電池の直接プリント製造が可能だ。任意の大きさ、任意の形状の電池を製造できるので、車載用電源からウェアラブルデバイスまで、固体リチウムイオン電池の幅広いニーズにオンデマンドに製造可能だ。 同成果は11月10日国王立化学会の科学雑誌「Dalton Transactions」誌にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20211111_01web_battery.pdf |