2021年11月16日 |
デンカ、心疾患リスクマーカー測定試薬 承認取得 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは16日、心疾患リスクマーカー「small, dense LDLコレステロール」(sdLDL-C)の測定試薬「s LDL-EX「生研」」について、国内で初めて体外診断用医薬品としての製造販売承認を取得したと発表した。 「sdLDL-C」は心筋梗塞など心疾患発症リスクを血液検査によって的確に評価するマーカー。悪玉(LDL)と呼ばれる粒子もコレステロールが増えると、血管内に余剰なコレステロールが蓄積する。悪玉の中でも特に超悪玉コレステロール(sdLDL-C)は動脈硬化を引き起こす原因とされている。従来、「sdLDL-C」の測定には特殊な装置が必要で、測定には数時間から数日を要していた。 デンカは2007年、世界で初めて「sdLDL-C」を自動的に簡便・迅速・安価に測定する「s LDL-EX「生研」」を開発した。所要時間約10分で測定が可能だ。 海外では、2009年に欧州でCEマークを取得した。中国では2016年、米国では2017年に当局の製造販売承認を取得済みだ。日本では心疾患は死亡原因の第2位と、がんに次いで高い。同社は引き続き同技術の普及を通じて、世界の人たちの健康維持と疾病予防に貢献したいとしている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1637035609.pdf |