2021年11月18日 |
名大、世界初「巨大ガス惑星」形成過程を解明 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:名古屋大学 |
名古屋大学大学院の小林浩助教(理学研究科)らは16日、東北大学(田中秀和 教授)との共同研究によって、世界で初めて、0.1ミクロンサイズのダストから1万kmサイズの惑星までの成長過程を、惑星形成の母体となる原始惑星系円盤全体(地球から太陽の距離の100倍程度の大きさ)で取り扱う、精密な計算機シミュレーションによって解明したと発表した。 このシミュレーションによって、小林助教らは長年の謎だった、太陽系の木星や土星のような「巨大ガス惑星」形成の道筋を新たに発見した。 惑星系の中で最も重い巨大ガス惑星は、他の惑星の環境に影響を与える。巨大ガス惑星形成の道筋が明らかになったことで、地球の環境形成にも示唆が与えられた。また太陽系外惑星系で、生命を育くむ惑星(ハビタブル惑星)の形成についても議論が可能となった。 同研究は今後、太陽系の惑星だけでなく、系外惑星も含めたハビタブル惑星起源の全容解明につながることが期待される。 同研究成果は、11月17日付のアメリカ天文学会雑誌「The Astrophysical Journal」に掲載される。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20211116_01web_giant.pdf |