2021年11月18日 |
早大、金属3Dプリンティングの熱変形を低減 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:早稲田大学 |
早稲田大学 理工学術院の竹澤晃弘准教授らの研究グループは17日、金属3Dプリンティングの熱変形を低減させる手法を開発したと発表した。 近年、次世代の加工技術として金属3Dプリンティングが注目され、試作から量産最終製品にも使用されるようになってきた。だが、金属3Dプリンティングには成形品が熱変形により大きく反るという問題点がある。 同研究グループは、造形対象の内部に「ラティス構造」と呼ばれる中空構造を最適設計し、形成することによって、金属3Dプリンティングの熱変形を低減することに成功した。 現在、金属3Dプリンティングによって、ロケットノズルのような大型成型品の開発も試みられているが、成形品が大型化されるほど、熱変形の問題も深刻になる。今回開発した手法はこのような問題を解決した。今後、熱変形の影響を大きく受ける大型構造物の成形に活用されることが期待される。 同成果は、11月6日に米・エルゼビア社の「Additive Manufacturing」オンライン版で公開された。 <用語の解説> ◆ラティス構造とは :3Dプリンタで作成する、内部に空孔を設けた構造のこと。空孔を任意に分布させることにより、様々な特性を実現できる。 ニュースリリース参照 https://www.waseda.jp/top/news/76555 |