2021年11月19日 |
住友商事、ニュージーランドに森林資源 追加取得 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友商事 |
住友商事は19日、100%子会社で森林事業を手がけるSummit Forests New Zealand Ltd(SFN:本社オークランド市)を通して、ニュージーランドのコロマンデル地区およびギズボーン地区に位置する合計約1万5,000ヘクタールの森林資産を追加取得したと発表した。これにより、SFNが同国に保有する森林資産規模は約5万2,000ヘクタールとなった。 森林は、CO2の吸収・固定を通じてカーボンニュートラルに貢献する。貯水、生物多様性の保全など地球環境上からも重要な資産となる。ニュージーランドは、温暖な気候を生かして、30年周期で計画的に植林と伐採を行っており、森林資産の有効利用と地球環境との共生を実現している林業先進国でもある。 住友商事は、2013年にSFNを設立し、ニュージーランドの森林事業に参画した。今回の取得により、樹木の伐採・林道の建設・木材の輸出の面で、既存資産とのさらなるシナジーが期待できる。コストダウンや安全性の向上を目的とした伐採・植林・枝打ちなどの機械化、ドローンや自動測量技術の導入など、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するとともに、FSC認証を取得した木材を供給していく方針だ。 <用語の解説> ◆ FSC認証とは :持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な認証制度。 |