2021年11月19日 |
住友化学、ポーランドにPPコンパウンド新拠点 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は19日、ポリプロピレン(PP)コンパウンド事業を強化するため、ポーランドに新たな生産拠点「住化ポリマーコンパウンドポーランド(SPCP)」を設立すると発表した。22年春ポーランドのポズナンに年産3万トン設備が稼働開始の予定。 PPコンパウンドは、PPに合成ゴムやガラス繊維、無機フィラーなどを混練し機能性や剛性などを向上させた材料で、軽量で強度、成形性、耐熱性に優れるなどの特性から、主に自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使用されている。住化グループは、特にガラス短繊維強化 PP コンパウンド(GFPP)に強みを持ち、欧米、アジアなど世界15カ所に生産拠点を有している。 ポーランドや隣接するドイツ東部、チェコには多くの自動車・家電メーカーが生産拠点があり、環境規制の強化による電気自動車(EV)の普及もあって PP コンパウンドは引き続き堅調な需要伸長が見込まれている。 そのため、今回、住友化学の子会社である住化ポリマーコンパウンドヨーロッパの 100%子会社として SPCP を新設し、より迅速に顧客にアクセスできる体制を構築する。さらに、欧州連合(EU)のサーキュラー・エコノミー(循環経済)政策により、リサイクル品のニーズが高まっている。リサイクル PP を 60~100%含有する GFPP についても、イギリスやフランスの拠点に続いて、SPCP でも生産を開始しシェアを高めていく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1637302458.pdf |