2021年12月06日 |
東ソー、高強度・高靱性「ジルコニア」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは6日、ジルコニア粒子構造の再設計により、従来の焼成温度(1,500℃)よりも低温(1,250℃)で焼結できるジルコニア「Zgaia」(ジーガイヤ)シリーズを開発したと発表した。焼成温度を低下させることで CO2 排出量の低減にも貢献する。 「Zgaia」シリーズでは、従来のジルコニアでは不可能だった低イットリア添加グレード「Zgaia 1.5Y-HT」の開発に世界で初めて成功し、高強度と高靭性の両立を実現した。 今後サンプルワークを本格実施し、量産化を検討していく。同時に「Zgaia 1.5Y-HT」の高靭化メカニズムについては、東京大学に開設した「次世代ジルコニア創出社会連携講座」で解明中で、近く共同発表予定だ。 同社は、世界で初めて高機能材料としてジルコニア量産化に成功して以降、ファインセラミックス分野での世界トップメーカーを維持しており、今後も革新的な技術開発に力を入れていく方針だ。 ■「Zgaia」(ジーガイヤ)シリーズの特長 (1)粒子構造の再設計による低温焼結性の付与 (2)東ソー独自製法による均一な Y2O3分布 ・1.5Y でも焼結可能な粉末の開発に成功(「Zgaia 1.5Y-HT」) ・焼結体粒子の均一な微細組織化により水熱劣化の抑制(「Zgaia 3Y-LD」) (以下略) ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1638764184.pdf |