2021年12月07日
富士フィルム、新型コロナ検査試薬 新発売
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フイルム和光純薬は7日、迅速測定可能な自動化学発光酵素免疫分析装置 Accuraseed(アキュラシード) の専用試薬として、新型コロナウイルス抗原を定量的に測定する体外診断用医薬品「アキュラシード SARS CoV 2 抗原 」を同日発売したと発表した。

 新型コロナウイルス感染症の検査方法には、核酸検出検査(PCR)と抗原検査方法がある。現在、最も信頼性の高い検査として PCR 検査法が指摘されているが、核酸検出検査や抗原定量検査も実用的な検査法とされ、有症状者だけでなく、無症状者の確定診断にも用いられている。抗原定量検査は PCR検査と比べて判定時間が短いという特長がある。

 今回発売する抗原定量検査試薬「アキュラシード SARS CoV2 抗原」は、横浜市立大学と共同開発したもので、同大学が開発した抗体を用いた。新型コロナの変異株であるアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株に対してウイルス抗原を検出できることを確認済みだ。甲状腺疾患や感染症など30項目以上の測定が約10分という短い時間で測定できる。 同社としてはAccuraseed専用試薬のラインアップが広がったことになる。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1638843966.pdf