2021年12月13日

三井化、デジタルグリッドに出資 脱炭素貢献へ

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学は13日、発電事業者/需要家間で直接電力取引が可能なプラットフォームサービス事業を運営するデジタルグリッド（本社：東京都千代田区、豊田祐介社長）に出資したと発表した。両社が連携し、強みを生かすことで、日本の再生可能エネルギー導入推進に向けたデータソリューション型ビジネスを推進する。 　地球温暖化防止への取り組みが世界的に進む中で、日本政府は2050年カーボンニュートラルを宣言している。しかし日本は、大きな役割を果たすべき再生可能エネルギーの利用が、需給調整の手間やコスト高などから進んでいないのが実情。 　さらなる利用拡大には、出力不安定な再生可能エネルギーの需給調整のコスト削減に寄与する、簡便かつ低コストな取引きの仕組みが必要とされている。両社は、デジタルグリッドが提供するデジタルグリッドプラットフォームが、その有効な手段の一つになるとしている。 　三井化学では太陽光発電所の診断・コンサルティングサービスの提供により、太陽光発電の安定的な発展・運用に寄与している。今年8月からはオンライン診断サービスも開始し、短時間での発電性能診断や期待発電量予測を可能にした。今後デジタルグリッドプラットフォームとの連携により、データソリューション型ビジネスの創出を加速し、再生可能エネルギーの普及に貢献する ■デジタルグリッド社とは　：「電力を生む発電家」と「電力を買う需要家」が直接売買できるシステムを備えたプラットフォーム「デジタルグリッドプラットフォーム（DGP）」を提供する。2017年の設立。再生可能エネルギー電源に加え通常電源など多種多様な電源と電力需要をピアツーピア（P2P）で結び付ける。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1639367999.pdf