2021年12月17日

田辺三菱薬、カナダで新型コロナ・ワクチン申請

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：田辺三菱製薬

田辺三菱製薬（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：上野裕明社長）は17日、連結子会社であるメディカゴ社（本社：カナダ ケベック市、長尾　隆社長）が、新型コロナウイルス感染症の予防をめざして開発してきた、世界初となる植物由来のウイルス様粒子（Virus Like Particle ＝VLP）ワクチンの承認申請をカナダで行ったと発表した。（開発番号：MT-2766） 　同剤は、カナダでは今年4月からローリングサブミッション（段階的昇任申請）審査が行われてきた。12月初には第2/3相臨床試験の第3相パートでの良好な結果をもとに、同パートの最終部分のデータも提出済みだ。 　 　メディカゴ社は同剤について、18歳以上の健康成人に対する審査と承認を求めている。カナダで承認されれば、ヒト用VLPワクチンならびにCOVID-19ワクチンとして、世界初の植物由来ワクチンとなる。冷蔵（2～8℃）での保存・流通が可能だ。 　日本でも、第1/2相臨床試験を本年10月から実施中だ。カナダ申請に用いたデータに日本の臨床試験結果を加えて、来春の承認申請をめざしている。今後、WHO、米国、英国への承認申請も行う予定。また今後は、オミクロン株に対するMT-2766の抗体反応を確認する試験を実施する。小児への適用試験も予定している。 ◆関連ファイル ：カナダ申請に関するメディカゴ社リリース（2021年12月16日付） ▽Medicago submits Phase 3 data to Health Canada for its plant-based COVID-19 vaccine candidate ＜ニュースリリース参照＞ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1639707495.pdf