2022年01月13日 |
AGCなどのアンモニア燃焼技術開発プロ、NEDO委託 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:AGC |
AGCは13日、同社が参画するアンモニア燃焼技術開発プロジェクト「工業炉における燃料アンモニアの燃焼技術開発」がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業として採択されたと発表した。2021年12月末から2026年3月にかけて、大陽日酸、産総研、東北大学と共同で開発推進する。 わが国は「2050年カーボンネットゼロ」(ニュートラル)の実現をめざしているが、素材産業にとって製造工程上のCO2排出量削減は課題の一つとなる。現在ガラス製造の原料の溶解工程では、天然ガスや重油などの化石燃料を使用しており、環境負荷が低い燃料を使った燃焼方法の開発が急務となっている。 今回のプロジェクトでは、すでに肥料や工業原料として広く流通し、プロパンと同様の貯蔵性・輸送性を有するアンモニアに着目した。燃焼時にCO2を生成しないことが強味となる。 AGCで-横浜テクニカルセンターの建築用ガラス製造設備にアンモニア-酸素燃焼バーナーを導入し、アンモニア燃焼技術の実証試験を行う計画。アンモニア燃焼におけるガラスや溶解炉を構成する材料への影響を評価するとともに、環境基準を満たすことのできるバーナーを開発し、ガラス溶解炉への本格導入を目指す。将来はガラスだけでなく、鉄鋼やアルミなど、他素材製造工程への展開も検討していく方針だ。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1642055983.pdf |