2022年02月01日 |
帝人、ライセンス供与したメルク認知症薬 試験開始 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:帝人ファーマ |
帝人ファーマは1日、2017年にMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A. (MSD)との間で、アルツハイマー病治療薬候補「抗リン酸化タウ抗体」の独占的開発・製造・販売権を供与するライセンス契約を締結したが、同契約に基づく臨床試験をこのほど開始したと発表した。 認知症の患者数はこのところ、世界的な高齢化ととも急増しており、2030年には全世界で7600万人、2050年には約1億3900万人に達するといわれている。認知症の中で最も多いとされているアルツハイマー病は、アミロイドβ蛋白質が細胞外に溜まって形成される「老人斑」と、異常にリン酸化されたタウ蛋白質が細胞内に凝集・蓄積することによる「神経原線維変化」が原因とされ、それぞれが病態の進行に関与するといわれている。 また「抗リン酸化タウ抗体」は、異常にリン酸化されたタウ蛋白質に特異的に結合する作用を持っており、帝人ファーマはアルツハイマー病治療薬候補として独占的開発・製造・販売権を供与するライセンス契約を締結した。帝人ファーマは、日本での共同販促に関する権利を有している。 ニュースリリース参照 https://www.teijin.co.jp/news/2022/02/01/20220201_01.pdf |