2022年02月03日
富士フィルム、ライセンス領域にベンチャー展開
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは3日、重点事業領域の1つであるライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタル( LS-CVC )を始動させた。今後、最先端技術を有する世界のバイオベンチャーを対象に、2026年までの5年間で 70 億円の出資枠を設けて展開する。

昨今、ライフサイエンス領域では、アンメットメディカルニーズの高い疾患の克服や食料・環境問題など様々な社会課題の解決に向けて、バイオ技術の応用や新技術の研究開発が進んでいる。世界各地でバイオベンチャーが、いち早く最先端の研究成果を創出し、独創的な技術やビジネスモデルを確立するケースが多い。

富士フィルムは21年、「ライフサイエンス戦略本部」を設置し、バイオ医薬品の開発・製造受託や iPS 細胞や培地などの研究開発・製造支援製品などの事業を展開してきた。海外にも米国や欧州にビジネス戦略拠点を設置し、グローバル展開を図ってきた。

今回始動させる LS-CVC は、日本国内を中心にこれまで展開していた、再生医療対象の少額出資スキームでの実績・経験をもとに新しく設計した、ライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタルで、2026年までの5年間に70億円の出資枠を設け、海外のバイオベンチャーを対象に出資していく。ライセンス事業領域の新たなシナジーを生み出していく方針だ。