2022年02月16日
信越化、シリコーン高機能製品群に800億円超投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は16日、主力事業の一つであるシリコーン事業拡充のため、さらに800億円を超える設備投資を行うと発表した。

 同社は2018年に1,100億円を投資して、中間原料であるシリコーンモノマーを、日本とタイの2拠点の生産能力を従来比1.5倍増強した。だが同事業の川下に当たる高機能製品分野を中心になお強い需要があるため、今回、生産能力をさらに増強することにした。旺盛な需要に対応するとともに、安定供給体制を強化する。

 今回、生産能力を増強するのは、オイル系・レジン系・ゴム系の最終製品と多岐にわたる。また、新規では省エネルギーと生産性の向上を実現する二次加硫不要成形用シリコーンゴムの設備や、マイクロLED関連材料の試作設備導入など、環境負荷の低減や先端技術に寄与する取り組みを進める。

 今回の一連の設備投資は、主力工場の群馬事業所(群馬県・安中市)をはじめ、武生工場(福井県・越前市)、直江津工場(新潟県・上越市)の国内工場を中心に実施する。2025年までに順次完成し、操業していく方針だ。