2022年02月22日 |
東北大、初の次世代高精度がん治療装置 28日稼働 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学病院は、昨年11月に導入した東北初のElekta Unity MR リニアックシステム(Elekta Unity)による治療を2月28日から開始する。まず、前立腺がんの治療から始め、順次膵臓がんや腎臓がん、肝臓がん、食道がん、転移性骨腫瘍などの疾患に対応していく方針だ。 Elekta Unityは、体内を高画質に描出可能な1.5テスラMRIと、高精度に放射線を照射するリニアックを一体化させた世界初の高磁場MRI画像誘導がん放射線治療装置。照射直前にその日の腫瘍と周辺の重要臓器の位置や形状をMRIにて確認し、オンラインで「その日の治療計画」を作成する。そのため腫瘍位置の変化に対応するマージンを最小化し、健常組織への放射線の影響を最小限に抑えることができる。 また照射開始から終了まで、リアルタイムで腫瘍や重要臓器の位置・形状の変化をMRIにて監視できる。MRIは放射線を使わないため、従来のX線透視装置やCTと異なり、被ばくがない。CTよりも明瞭に描出が可能で、例えば、小腸が治療中に照射野内に移動した場合に、医師はそれを目視で確認できる。 <用語の解説> ◆リニアック :直線加速器のことで、放射線治療用のX 線や電子線を発生させる最も一般的な放射線治療装置。頭から四肢まで、全身のあらゆる領域の病変の治療が可能な汎用機。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220221_01web_elekta.pdf |