2022年02月22日 |
東洋エンジ、エチレン分解炉の「電化」実証へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング |
東洋エンジニアリング(TOYO、永松治夫社長)は22日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施した 2021年度 「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業」 第2回公募で、「エチレン分解炉からの CO2排出ゼロを実現するための分解炉電化技術実証研究(タイ)/実証要件適合性等調査」 が採択され、委託事業として実施していくことになったと発表した。 エチレン分解炉の電化技術の開発とその事業化を目的に、タイで計画している実証研究について、NEDO 事業としての適合性や事業性、実証後の普及可能性等の調査や評価を行う。 石油化学製品の主原料であるエチレン製造プロセスでは、分解炉から大量の CO2 を排出しており、エチレンプラント全体の CO2排出量の大部分を占めている。エチレン分解炉の電化は、CO2排出量を理論上ゼロにできるものであり、時代の要請にマッチしたものとなる。 TOYO は、電化された分解炉を e-Furnace と称し、実用化を目指して開発中だ。同社はこれまで世界各地に数多くのエチレンプラントを建設してきた実績を有しており、エチレン分解炉の脱炭素化は、温室効果ガス削減に向けた重要なテーマの一つだ。TOYO は e-FurnaceTM の技術実証と社会実装に向けて積極的に取り組んでいく方針だ。 エチレン分解炉の電化調査をNEDOの委託事業として実施 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1645495394.pdf TOYO Starts Electrification Study on Ethylene Cracker commissioned by NEDO https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1645495394.pdf |