2022年02月22日 |
三菱ケミHD、米国 植物由来複合材メーカーに出資 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス |
三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は22日、米国シリコンバレーに設立した子会社を通して、木材やプラスチック材に代わる植物由来のカーボンネガティブ複合材「Ekoa」を製造・販売する Lingrove Inc.(米国カリフォルニア州)に出資したと発表した。 「Ekoa」は、亜麻などの天然繊維と樹脂の複合材で、CO2 削減に貢献するカーボンネガティブな素材。成形性や耐久性にも優れており、鉄より高い重量比強度(引張強度を比重で割った値)を有する。木材のような自然で高級感のある外観でありながら、比較的低廉なコストで、木材や高圧ラミネート材、プラスチック材、金属といった既存材の代替として使用できる。 すでに楽器や家具などに使われる木材などの代替材料として採用されており、さらに電気自動車の計器盤やキッチン・バス用品、防音パネルなどへの利用拡大に向けた性能評価も進んでいる。 MCHCは昨年10月、2050 年カーボンニュートラル実現に向けた方針を策定したが、今回の出資は、GHG 排出実質ゼロの実現に向けた取り組みの一環となる。 ■Lingrove の概要 ▽設 立 : 2017 年 ▽所在地 : 米国カリフォルニア州サンフランシスコ ▽代表者 : Joe Luttwak (CEO) ▽事業内容: 植物の繊維と樹脂の複合材料の製造・販売 URL : https://lingrove.com/ ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1645495532.pdf |