2022年02月24日 |
三洋化成、非生物由来の止血剤、台湾で臨床開始 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三洋化成 |
三洋化成工業は24日、同社が製造し、医療機器メーカーのテルモ(本社:東京都渋谷区、佐藤慎次郎社長)が販売する、中心循環系非吸収性局所止血材「マツダイト(ペットネーム:Hydrofit(ハドロフィット)、海外販売名:AQUABRID(アクアブリッド)」について、昨年12月、台湾で医療機器として薬事承認を取得し、臨床使用を開始したと発表した。 Hydrofitは、水と反応して柔軟な被膜をつくるウレタン素材の外科手術用止血材で、国内では2014年はら発売してきた。2019年に欧州市場でAQUABRID(アクアブリッド)として販売を開始。21年には香港市場に参入し、今回の台湾はこれに続くアジア地域参入となる。 同製品は血管手術にとって不可欠な止血材で、1980年代に松田武久氏(九州大学名誉教授)らと共同開発した。(1)三洋化成がウレタン技術を応用して開発した非生物由来の材料を使用(2)血液中の水分と反応することで血液凝固能に頼らない止血機序を有する(3)混合等の手間を要しない1液型で止血部位に接着する被膜を形成する(4)形成した被膜が柔軟であるように設計した、などの特長を有する。同社は、引き続き Hydrofitおよび AQUABRIDを通して臨床現場のニーズに応え、医療の発展に貢献していく方針だ。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1645690486.pdf |