2022年03月01日
東ソー、フィリピンで電解設備 大幅増強
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー
マブハイ・ビニル社

 東ソーは1日、フィリピンの電解子会社である Mabuhay Vinyl Corporation(MVC 社)(本社:フィリピン・マカティ市)が電解設備の生産能力増強を決めたと発表した。投資額約14億円をかけて苛性ソーダ年産1万3000トン設備を増設する。完工は23年11月予定。塩素誘導品の塩酸や液体塩素設備も増強する。

 フィリピンはこのところ安定した経済成長をみせ、苛性ソーダの需要も食品、洗浄剤を中心に幅広い産業分野で伸長しており、引き続き堅調な成長が見込まれている。一方、塩素需要も、インフラ整備が進む上下水道の殺菌用途や、漂白剤用途等で需要が拡大している。このような環境下、MVC 社は、電解設備の生産能力を増強することで、同国における苛性ソーダおよび塩素誘導品の需要の拡大に対応し、安定供給体制の確立を図る。

 東ソーはわが国電解ソーダの最大手メーカー。南陽事業所に年産112万5000トン、四日市に12万6000トン、酒田に同6万6000トンと、合わせて年産131万7000トンの製造設備を持ち、ビニル・イソシアネート・チェーンを構築している。

 東ソーグループは今後はアジア地域での旺盛な需要の拡大に対応し、収益力の強化を図っていく方針だ。

■増強計画の内容
(1)設 備  :電解設備(苛性ソーダ・塩素)
(2)増設能力 :苛性ソーダ換算 年産13千 DMT 増
(3)完工後能力:年産32千 DMT)
(5)投資額 : 約14億円
(4)商業運転:2023年11月予定

■MVC 社概要
(1)設 立 :1965年8月
(2)所在地:フィリピン マカティ市(本社)
(3)資本比率:東ソー 約 88%・三菱商事約 6%・その他約 6%
(4)事業内容: 苛性ソーダ・塩素の製造、販売

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1646097386.pdf