2022年03月02日
東レなど、脱炭素「やまなしモデル」事業スタート
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは2日、山梨県、東京電力エナジーパートナー、巴商会(本社:東京都大田区)、UCC上島珈琲(本社:兵庫県神戸市)の5者で共同推進する水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワーク「やまなしモデル」がNEDOの助成事業に採択され、本格スタートしたと発表した。新たに小規模パッケージ化したP2Gシステムを開発し、電化が困難な産業部門等の脱炭素化を目指す取り組みを始める。
 
 P2Gシステムは、再生可能エネルギー由来の電力を活用し、水を電気分解して水素を製造する技術で、カーボンニュートラル社会の実現に向け導入が期待されている。
 
 今回着手した事業は、2021年度から2025年度までの5年間で、「500kWワンパックPEM(固体高分子)形P2Gシステムを開発し、国内の複数地点に導入」、「水素エネルギーの利用拡大を見据え、大容量輸送技術手段の確立に向けた次世代カードル・トレーラーを開発」、「既存インフラと水素エネルギーを最大限活用した脱炭素グランドマスター工場のモデル化」及び「コーヒーの焙煎など難易度の高い水素利用の技術を通じて、食品加工分野の脱炭素化の推進」に取り組む内容となっている。