2022年03月14日
三菱ケミと豊田通商、バイオエチレン25年度生産へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:豊田通商、三菱ケミカル

三菱ケミカルと豊田通商の両社は14日、バイオエタノールを原料とするエチレン、プロピレンおよびその誘導品の製造・販売を 2025年度に開始することを目指して検討開始したと発表した。

プラントの規模や立地などは未定で、今後の市場調査によって具体化する。
バイオエチレン、バイオプロピレンのほか、誘導品では酸化エチレン、アクリル酸などを検討している。将来的にはバイオプラスチックの事業化もめざす。

サーキュラーエコノミー(持続可能な循環型社会)の実現に向けて、プラスチックのリユース・リサイクルに対するニーズは高まっている。また、植物由来原料を用いることによる持続可能なライフサイクルの実現も強く期待されている。三菱ケミカルはこれまで、原料としてトウモロコシやサトウキビのしぼりかすを輸入しバイオエタノールを試験生産してきた。

三菱ケミカルと豊田通商は、これまで各種リサイクルの事業化を進めてきた。原料の化石燃料から植物由来への転換は、循環型社会実現の第一歩となる。今回は、包装・容器、衛生用品のうち回収・リサイクルが一般的に困難なものをはじめ幅広い製品を、持続可能なものとするため、植物由来原料を用いたエチレン、プロピレンおよびその誘導品の製造・販売の事業化に向けた検討を開始することにした。

バイオエチレン、バイオプロピレンおよび誘導品の市場ニーズを調査し、25年度の事業化に向けて具体的な実現性評価を行う。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1647235640.pdf