2022年03月17日
石化4樹脂の2月出荷、国内向け振るわず
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会が17日発表した2月の汎用4樹脂(LDPE、HDPE、PP、PS)需給実績によると、生産は稼働日数減と上流クラッカーの定修などの影響でLDPE、HDPE、PPで前年比大幅な減産となった。
 
 出荷も国内向けは定修減産に伴う制約のほか、在庫の放出がみられたが、前年比では4樹脂ともマイナスとなった。前月比で見るとHDPEとPP、PSの3樹脂はプラスだった。

 分野別出荷では、LDPEはフィルム分野、HDPEはパイプ分野ほか、PPは射出成形と押出成形分野で減少。またPSは前年の出荷水準がやや高めだったこともあり、FS分野、電機・工業用分野をはじめほぼ全分野で前年を下回った。

 輸出は、前月は中国のゼロコロナ政策に伴う消費減速や旧正月前の取引の停滞などもあり、大幅な減少となったが、2月は4樹脂ともプラスとなった。

2月末の4樹脂の在庫水準は、LDPEとPPはほぼ適正、HDPEとPSはやや高めで推移している。

(2月・4樹脂の生産・出荷実績)
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1647499956.pdf