2022年03月25日 |
東大、2型糖尿病患者に個別化栄養指導優位性を実証 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授らの研究グループは25日、日本人2型糖尿病患者を対象に「簡易型食事暦法質問票(BDHQ)」による食事調査を行い、個別化栄養指導の方が従来臨床現場で行われている栄養指導と比較して血糖改善効果に優位性が認められたと発表した。 2型糖尿病患者136人にBDHQを用いた食事調査を行い、個人の食事摂取状況に応じて個別化した栄養指導を提供する群(個別化指導群)と、従来現場で行われている、病院献立例の写真と食品交換表を用いた栄養指導を提供する群(従来型指導群)にランダムに割り付け、6カ月間で3回、栄養士による個人栄養指導を提供した。 2種類の栄養指導方法の介入効果を完全に平等な条件下で比較検討した結果、個別化指導群の方が従来型指導群に比べてHbA1c(ヘモグロビン)を低下させる効果を認めた。「個別化」して栄養指導を提供するこの手法は、今後の糖尿病診療に大きく貢献する可能性がある。 本研究成果は、3月22日付「Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20220322.pdf |