2022年03月25日
塩野義と厚労省、新型コロナ飲み薬100万人分供給 合意
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬の国内供給について、同日、厚生労働省との間で100万人分の購入で基本合意書を締結したと発表した。承認されれば、国内の企業では初めての軽症・中等症患者向けの飲み薬となる。

 今回の基本合意は、本治療薬の製造販売承認後、同社が製造販売を開始することを条件に、同社と厚労省が、承認取得までの期間に売買契約ならびに流通委受託契約の締結に向けて協議・交渉を進めていくことが主な内容。承認後政府は100万人分を購入するが、それ以降分についても一定数量を確保する方向で、今後協議する。

 塩野義製薬は、パンデミックの早期終息に向けて同剤の研究開発に注力し、それまでに得られたデータ1, 2 を基に、今年2月25日付で条件付き承認制度の適用を希望する製造販売承認申請を(独法)医薬品医療機器総合機構(PMDA)に行った。軽症および中等症のSARS-CoV-2感染者に対する新たな治療選択肢となる。なお、2022年3月期の連結業績予想に与える影響に関は精査中。