2022年03月28日
昭和電工、半導体向け6インチSiCウェハー量産開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は28日、SiC(炭化ケイ素)パワー半導体に使用されるSiCエピタキシャルウェハーの材料である、6インチ(150mm)のSiC単結晶基板の量産を開始したと発表した。

 SiCパワー半導体は、現在主流のSi(シリコン)製パワー半導体に比べて耐高温特性・耐高電圧特性・大電流特性に優れ、パワーモジュールの省エネルギー・高効率化、小型化に貢献することから、電動車や鉄道、産業機器など、幅広い用途で需要が急拡大している。

 同社は、世界最大のSiCエピウェハー外販メーカーとして、最高水準の品質のSiCエピウェハーを提供し、国内外のデバイスメーカー向けに展開してきた。

 2010年から2015年にかけて経産省及びNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業である「低炭素社会を実現する新材料パワー半導体プロジェクト」にFUPET(次世代パワーエレクトロニクス研究開発機構)のメンバーとして参画、2018年には新日鐵住金グループ(日本製鉄グループ)が保有するSiCウェハーの関連資産を譲りうけ、量産技術の開発を行ってきた。引き続き旺盛な需要に対応し安定供給体制を構築していく方針だ。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1648452796.pdf