2022年03月29日 |
AGC、窓ガラスに設置可能な 5Gミリ波透明アンテナ開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:AGC |
AGCは29日、5Gミリ波(28GHz)帯の屋内通信エリア構築のため、屋内の窓ガラスに設置可能な、固定無線アクセス機器(FWA-CPE)用透明アンテナを開発したと発表した。2024年の実用化を目指す。 5Gミリ波を代表とする高周波数の電波は、大容量のデータを高速で受発信できるが、直進性が高く減衰しやすいため屋内に電波が届きにくく、屋外基地局による建物内の通信エリア化は困難だった。 アンテナを内包したFWA-CPEを窓ガラスに直接設置する方法が解決策とはなるが、景観を損ねる上、寒冷地では製品の発熱によって窓ガラスが「熱割れ」を起こすという課題があった。 AGCは今回、独自開発した超低損失ガラス基板と、ALCAN Systems社の液晶方式フェーズドアレイアンテナを組み合わせて、5Gミリ波向けFWA-CPE用透明アンテナを開発した。 FWA-CPE本体とアンテナ部分を分離し、透明アンテナを窓ガラスに取り付ける設計によって、景観を損ねず、高い採光性を保ちながら、屋内のWi-Fi無線エリア化を実現する。アンテナ部分の発熱を抑えた設計により、窓ガラスの熱割れリスクも大幅低減した。同社は次世代高速通信を事業戦略の柱の1つに掲げている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1648524581.pdf |