2022年03月29日
BASF、欧州2拠点でプラ添加剤 生産能力拡大
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは29日、HALS(ヒンダードアミン系光安定剤)の需要伸長に対応するため、イタリアのポンテッキオ・マルコーニとドイツのランパータイムの両工場で生産能力の拡大を図ると発表した。耐久性を求められるプラスチックに使用される光安定剤の需要増加に対応し、安定的な供給力の向上を目指す。

 プラスチックの使用と廃棄に対する関心の高まりにより、産業界はより持続可能なソリューションに重点を置くようになっている。プラスチック材料を特定の用途で、できるだけ長く使えるようにすることで、廃棄物を最小限に抑えることができる。

 プラスチック材料は、太陽や人工光にさらされるとポリマー内の化学結合が破壊されるため、完全性と耐久性で悪影響を受ける。光分解によって、ひび割れや白化現象が発生するため、耐衝撃性や引張強度などの物理的特性が弱まる。

 BASF の HALS である Tinuvin(チヌビン)、Chimassorb(キマソーブ)、Uvinul(ユビナール)は、ポリマーを紫外線から保護するうえで重要な役割を担っており、フリーラジカルによる劣化を効果的に抑制する。この特性により製品の長寿命化を実現する。

 ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1648529589.pdf