2022年03月30日
住友化学、大分工場に低分子医薬品製造プラント新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は30日、大分工場(大分市)に低分子医薬品の原薬および中間体の製造プラントを新設することを決めたと発表した。低分子医薬品の需要増加に応じて、多品種・高品質製品の供給体制を強化するもので、操業開始は2024 年 9 月の予定。

 住友化学は、総合化学メーカーとしての知見や技術を生かして医薬品事業を展開してきた。他のメーカーから医薬品の原薬および中間体の製造受託(CDMO)も積極的に受けてきた。CDMO 市場は世界で 10 兆円規模とされ、新薬開発が活発なことから、今後も堅調に推移する見込み。
 
 今回、大分工場に新設するプラントは、複雑な反応の多品種生産が可能で、開発から商用生産まで柔軟に対応できる設備となっている。また、GMPと呼ばれる医薬品の製造や品質管理の基準に日米欧で適合しており、高い品質でグローバルに供給することが可能だ。
 
 同社はこれまで、低分子医薬品の原薬および中間体を、主に岐阜プラント(岐阜県安八町)と岡山プラント(岡山県倉敷市)で生産してきたが、今回の新プラント建設で大分工場を第3 の拠点と位置づけ、引き続き供給能力の拡充をはかっていく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1648606270.pdf