2022年04月11日 |
住友化学、エタノール由来エチレン試験設備が完成 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は11日、千葉工場(市原市)にエタノールを原料とするエチレンの試験製造設備が完成したと発表した。2020年2月から環境に配慮したプラントとして建設していた。 今後、循環型社会に対応たポリオレフィンの事業化に向けた技術検証に取り組むとともに、サンプル提供などを通じて市場開拓を行い、サーキュラーエコノミー(循環型経済)確立を目指す。 ポリオレフィンなどのプラスチックは、自動車や航空機、電子機器、各種包装材料などさまざまな用途に利用されている。一方、化石資源を原料としたプラスチック製品については、製造から使用後の処理までの過程で排出される温室効果ガス(GHG)の削減やその再資源化が、世界的に喫緊の課題となっている。 今回、千葉工場に新設した試験製造設備は、サーキュラーエコノミーの取り組みで協力している積水化学工業が生産する“ごみ”資源由来のエタノールや、サトウキビやとうもろこしなどのバイオマスから作られるバイオエタノールを原料にエチレンを生産する仕組みだ。 住友化学は、長年にわたり培ってきた研究開発や工業化技術のノウハウを生かし、環境に配慮したエタノールを原料にエチレンを生産する技術の実証と量産化の検討を行い、従来と同等の品質を持つポリオレフィンの製造に取り組み、2025 年度の事業化を目指す。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1649643423.pdf (参考) ケムネット東京記事(2020 年2月27日付) https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20200227.htm |