2022年04月11日 |
積水化「ごみ/エタノール変換」実証プラント完成 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
積水化学工業は11日、官民ファンドのINCJ(勝又幹英社長)および積水バイオリファイナリー(SBR、両祖徹社長)との3社で久慈市(岩手県)に建設していた、微生物を活用して可燃性ごみをエタノールに変換する技術(BRエタノール技術)の実証プラントが岩手県久慈市に竣工したと発表した。技術は積水化学と米国ベンチャー企業 LanzaTech NZ, Inc.(ランザテック社)が共同開発した。 実証プラントは、積水化学と経済産業所管の官民ファンドであるINCJが共同で設立したSBRが建設した。また、環境省委託事業による支援を受けた。 同プラントは、BRエタノール技術の実用化・事業化に向けた最終段階の検証を行うため、スケールアップ時の技術検証、システム最適化、安定稼働の確認、事業性の確認などを行う。標準的な規模のごみ処理施設が処理するごみの 1/10 程度の量(約 20t/日)を久慈市から譲り受けて原料としエタノールを生産する計画だ。 ■SBR久慈実証プラントの概要 ▽ 場所 :岩手県久慈市侍浜町本町第 9 地割 54 番 1 ▽ 敷地面積 :約 2.5 万㎡ (緑地分含む) ▽ 処理能力 :一般廃棄物(可燃性ごみ)約 20t/日 ▽ 製造量 :エタノール1~2kL/日 ▽ 製造技術 :ガス化改質炉(三菱重工 環境・化学エンジニアリング)、ガス精製技術(積水化学)、微生物触媒(ランザテック社)、エタノール生産技術(積水化学) ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1649643505.pdf |