2002年03月13日
プラ製容器包装の来年度の再商品化、29万トン強の見通し
コークス炉利用の占める比率が他を圧倒
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 全国のリサイクル受託事業者が容器包装リサイクル法に基づいて14年度中に再商品化(リサイクル)する家庭系プラスチック製容器包装の総数量は約29万2,000トンとなる見通しとなった。
 
 これは、同協会に登録されている再商品化受託事業者による先月の落札結果(市町村からの総受託量と同じ)によるもの。うちおよそ4,000トンは白色トレーとなる見込み。全体では、13年度の落札量に比べて約5万6,000トン多い。率にしておよそ24%弱の増加となる。落札事業者数は86社で、13年度より21社増えることになる。
 注目されるのは、再商品化の多くがコークス炉化学原料化によって実現される見通しとなっている点だ。全体の約42%に相当する12万2,000トンがコークス炉を利用する方法によって処理される見込みだ。今年度の見込み量は8万3,900トンで、全体に占める構成比は35.5%とすでに高いレベルにあるが、来年度はさらにそのシェアが拡大することになる。これは、新日鉄がコークス炉における廃プラスチックの利用率を大幅に引き上げる予定にあることによるもの。
 これに続くのは高炉還元化手法で、全体の23%に当たる6万7,000トンとなる見込み。以下は、材料リサイクルが5万5,000トンで構成比19%、ガス化が2万4,000トンで同8%、油化が2万tで同7%、などとなる見通しにある。ケミカルリサイクルが全体の80%強を占めることになる。