2022年04月13日
信越化、電動車向け放熱用シリコーンゴムシート開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は13日、高電圧化が進む電動車部品向けの放熱用シリコーンゴムシート「TC-BGIシリーズ」を開発したと発表した。

 現在、電気自動車(EV)の開発が活発で、今後もさらなる普及が見込まれている。電動車に使用される部品には、小型化と軽量化、さらに高出力化のためにシステム電圧の高電圧化が求められるが、同社はこのような要望に応えるため、高電圧化が進む電動車部品の熱対策に使用できる放熱用シリコーン材料の開発を進めてきた。

 新製品「TC-BGIシリーズ」は、独自の技術により高い耐電圧特性と熱伝導性を兼ね備えた高硬度放熱用シリコーンゴムシートで、製品は厚みにより0.2㎜、0.3mmの2種類。
 
 主な特長は次の通り。
(1)業界最高水準の高耐電圧保証を実現。厚み0.2㎜で3kV、厚み0.3mmで5kVの耐電圧をシート全面で保証できる。さらに、0.2㎜厚で4kV以上の耐電圧をシート全面で保証する製品も開発中。
(2)7W/m・Kの高い熱伝導率を有する。
(3)高硬度かつ高強度であり、パッドタイプに比べ作業性に優れている。
(4)非シリコーン系の材料と比較して、長期信頼性に優れる。