2022年04月19日
三菱ケミの「バイオ樹脂特許」欧州特許庁が有効判断
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス

 三菱ケミカルホールディングスグループは19日、バイオマス原料由来のポリエステルを原料にしたペレット等に関する欧州での基本特許について、複数の企業等から特許無効の異議申立を受けていたが、欧州特許庁による本年1月18日の口頭審理を経て、本特許を有効と判断する決定が 3月16日付で発出されたと発表した。

 同特許は、バイオマス原料由来の高品質ポリエステルから得られるペレットや成形品等を規定した物質特許であり、バイオマス原料由来ポリエステルの製造販売に不可欠な基本特許となる。

 三菱ケミカルHDグループは欧州だけでなく、日本、米国および中国でも同様の発明を複数登録しており、今回の欧州特許庁の決定は、同社グループの保有する特許群の国際的な有効性をあらためて裏付けたとしている。

 同社グループは同特許以外にもバイオマス原料由来の製品に関する特許を数多く保有しており、今後これら国際的な特許群を活用して事業を拡大していくだけでなく、外部との戦略的な協業も推進していく方針だ。他企業へのライセンス供与も積極的に行っており、相互の市場競争力強化を通して、環境負荷の低いバイオマス原料由来製品市場の拡大に貢献してくとしている。