2022年04月19日
出光興産「硫化物系固体電解質開発技術」NEDOが採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は19日、同社の「硫化物系固体電解質の量産技術開発」が、NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発」に採択されたと発表した。同事業を通じて、将来全固体電池の社会実装に向けて不可欠な固体電解質の量産技術確立を目指す。事業期間は2022~27年度の6年間の予定。

カーボンニュートラル・循環型社会の構築が世界規模で必要となる中、蓄電池や電気自動車(EV)、定置用などの大型電池市場は大幅拡大が予測されている。

全固体電池は、自動車の電動化、脱炭素化の加速(EV化)といったニーズを満たす技術として、実用化と普及拡大が期待されている。

出光興産は、全固体電池向け硫化物系固体電解質の量産技術の確立を目指す。具体的には、昨年11月に稼働開始した小型実証設備に続く量産化へ向けた大型パイロット装置を、千葉事業所内に建設し、品質、製造コスト、量産性等を確認・検証する。これらの事業を通じて、全固体電池市場の早期立上げに貢献する。